
緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)は、頭全体がぎゅーっと締め付けられるように痛くなる頭痛です。
よくある頭痛のタイプで、日本人の頭痛の中でも一番多いといわれます。
特徴としては、
・両側(こめかみ〜後頭部)が重く痛い
・ズキズキではなく鈍い痛み・重だるい痛み
・吐き気や光・音に敏感になることは少ない
・30分〜数日続くこともある
といった症状がよく見られます。
「片頭痛」と違い、脈打つような痛みではなく、頭をギュッと押さえられるような感覚が多いです。
緊張型頭痛の原因
大きな原因は 首や肩まわりの筋肉のコリや緊張です。
特に首の奥にある「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」などの小さな筋肉が固くなると、頭痛が起こりやすくなります。
原因となる流れは次のとおりです。
1、長時間の同じ姿勢(パソコン・スマホ)
→ 首・肩の筋肉に負担がかかる
2、筋肉がこる・血流が悪くなる
→ 老廃物がたまりやすくなる
3、神経や硬膜(脳や脊髄を包む膜)が刺激される
→ 脳が「痛み」として感じる
つまり、姿勢の悪さやストレスによる筋肉の緊張 → 血流障害 → 神経刺激 → 頭痛
というメカニズムで起こります。
主な要因として考えられるのは?
・長時間のパソコン・スマホ → 頭が前に出る姿勢 (特に猫背、ストレートネックの方)→ 首の後ろの筋肉に負担
・精神的なストレス → 交感神経が優位(自律神経) → 筋肉が余計にこわばる
・睡眠不足や目の酷使も悪化要因
緊張型頭痛の予防・対策
緊張型頭痛は、筋肉の緊張と血流の悪さが原因で起こる、締め付けるような頭痛です。
・姿勢を整える(頭が前に出ないように意識)
・首・肩・背中のストレッチをする
・目を休める(1時間に1回は休憩)
・十分な睡眠をとる
・ストレスを減らす・リラックスする時間を持つ
この様な対策が有効と考えられます。
緊張型頭痛でお悩みの方は、当院の専門ですのでよろしければご相談ください。